【とある企業の珍事録】営業マンの落とし穴。大谷さん(仮称)の場合。その1
仕事や技術の知識に絶対の自信があっても、ビジネスの世界ではコミュニケーションが上手に取れない人は苦労することが多いと思います。
本人は三刀流どころか何刀流でもと申しておりますが
私より半月ほど先に入社した大谷さん。
現在20代後半で以前までクラウドサービスの営業を海外でやっていたことがあり、PC機器やネットワークの知識を持っているバリバリの意識高い系男子です。
しかし、彼は人を甘くみる癖があり、私のキャリアも聞くことなく一生懸命私に自分の業界や様々な知識を披露してくれることで私を楽しませてくれます。
私が勤めていた業界にいたこともないのに業界通のような話をしたり、インターネットで見たばかりのような薄っぺらい持論を述べたりとやりたい放題。
これが後に彼にとってトラブルになることになるともつゆ知らず。。
彼はある日、社長にホームページの改修相談をうけ、うちのホームページは古いと言ってしまい、社長に翌日呼び出しを受け、大目玉を食らうというよくありがちなパターンをカマしてしまいうのでした。
せめてオブラードに包んで話せばこじれることもないのに
「入社して浮かれているんじゃないぞ!」
と社長室から怒号が響きます。
浮かれているというのも意味不明ではありますが、なぜ社長が怒っているのかは安易に想像がつきます。
大谷さんはこの注意を受けモチベーションが下がってしまいました。
彼のパーソナリティは強烈で、自分は一生懸命勉強をしたからその知識は正しく、間違いないと思うタイプでした。
一方でそれ以外の知識はあまり持ち合わせておらず、思い込みが激しいこともあり、話がかみ合わないこともある様子。
しかも相手の気持ちを理解する力が乏しく一方的に思いを伝えてしまい相手を怒らせてしまうことがあります。
さらには、レジェンド同様、人の陰口がひどく、社長をバカと言ってしまう程悲しい人格の持ち主でした。
本来ならば、言葉遣いが悪い時点で誰かが注意しなければならないものですが。
教育係のレジェンドは同じく社長から怒られているため、社長に対する感情は似たようなもので、
注意をすることもなく、なだめるような言葉しか言いません。
しかし、私から見てこんなことが到底許されるわけがありません。
私も入社してから日が浅く人に指導できる立場ではありませんが、
これでは会社が良い方向に進むわけもなく、何かにつけてバカ呼ばわるする彼に私もさすがに居ても立っても居られず、
「そのバカってのは今の話に関係ありますか?」と聞くと、
「いやそんなことを言っているわけではなくて、、」と話をそらそうとします。
自分が言いたいのはバカということではなく、別に本題があると言いたかったのでしょうが、
それならば言う必要もないので、自分で言ってしまったことを後悔しているのでしょう。
ですが、こういったことが何度もあり、彼は単純に感情をコントロールできない人だということ。
このような方と一緒に仕事をする価値もありません。
しかしながら大谷さんはレジェンドの仕事を手分けして覚えることになっており、昼食もいつも一緒で悪い方向へしか進む気がしません。
さて、これからこの会社はどうなっていくのでしょうか。
その2に続く。
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