会社の服装 オフィスカジュアルについて
どこの会社でもあるであろう服装の身だしなみ。制服がある企業も多いかと思いますが、ホワイトカラーの企業などはオフィスカジュアルが主流になっているといっても良いかと思います。
そもそもオフィスカジュアルとは、スーツのようなフォーマル色が強いものではなく、上下の色違いなど一部を着崩した気軽な服装を指します。
環境省がクールビズやウォームビズを推奨するようになってから、オフィスカジュアルという考え方が広まって来たように思います。
ただし定義は非常に曖昧で、スニーカーや襟の無いシャツ、七分丈のパンツなど会社によってはOKとNGの判断が分かれるところもあるので働く従業員は会社に確認することも必要かと思います。
さて、今回はこの「曖昧な定義による」オフィスカジュアルのお話です。
デザイナーズオフィスデビュー
私の会社は工業製品の開発・製造を行う業種で営業マンは強制ではありませんがスーツが主流です。”紺ブレ”に代表される上下の色を分けて着こなす人もいます。
そして営業内のアシスタントはというと、特別指定はないものの、「オフィスカジュアル」を推奨していました。
実は当社は5年ほど前に東京都内で引越しをしたのですが、その際、デザイナーに依頼をして内装に力を入れ製造業に見えないようなお洒落な雰囲気のオフィスになりました。
以前の事務所では、上着が作業着を着る、または事務員の制服(ブラウスにベスト)が主流でしたが、引越しを機に自由な服装を取り入れることになりました。
オフィスカオス化
最初は制服がなくなったばかりのためかなり地味目な服装でパンツにポロシャツやブラウスなどの襟付きシャツでむしろおしゃれとは程遠い服装が主流でした。
ところが事務所が拡張し人が増えていくと次第に七分丈のガウチョパンツやゆったりとしたサルエルパンツのようなものまで着はじめた従業員まで出始めて、会社がアパレル業にでもなってしまったのかと見間違えるような服装になっていきます。
もともとは、来客や急な外出でお客様のところへ行かなくてはならない時に備えオフィスカジュアルを推奨していたのですが、いつのまにかそれがおざなりになって想い想いにオシャレになっていきました。
最終的には、本来いつ外出しても良いような服装なはずなのに、外に出る予定が決まると突然スーツを着て来るという訳の分からない現象にまで発展してしまうのでした。
絵に描いたような本末転倒
理由は簡単で本人たちはなんのためにオフィスカジュアルがあるか理解していないがためにこんなことが起きてしまったのです。
会社のミスは、オフィスカジュアルを運用する際に最低限のルール決めをしなかったことにあります。
自由にすればどんどん秩序がなくなっていくのは十分想定できたはずですから出来る限りの意思統一することが必要だったのです。
ただ、管理者は今まで制服の固く決まったルールしか経験していないため、”自由”と”自由度が高い”ことの違いを理解しておらず、会社の方針を”自由”と勘違いしてしまったのです。
その管理者自身も上下黒のスーツしか着ないような方ですから知らないことへの無頓着さが結果このような事態を招いてしまいました。
今後、改善する際に気をつけなければいけないのはこの中から選んでという限定的なルールではなく、「GパンはNG」や「ゆったりとしたパンツはNG」など具体的にダメなものを提示することにより従業員からは自由度の高い服装規定と思ってくれるようになります。
それから、常に服装を注意する人がいることも重要です。多様化していくと想定していなかった状況も発生するはずで、その際は都度定義していく必要があります。
自由度の高い企業イメージを作りたいけどお客様あっての商売ですから失礼のないようにもしてもらいたい。
そう考える企業はより丁寧なルール決めを心がけましょう。
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